塾で優先する科目

あけましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

今回は、小学生のお子様の保護者からのご質問にお答えしようと思います。
塾で優先する科目についてです。
学年やお子様の状況によって変わりますし、あくまで私の個人的意見です。

私は、

国語  > 英語  >  数学(算数) >  理科  >  社会   だと思います。
とくに小学生の場合は、国語を最優先してほしいです。

理由ですが、
1,国語力がないと、理科・社会の成績も上がらない(問題が読めない)
          *今の入試問題や定期テストの理科・社会は、文章問題が長いです!
2,国語力は、環境に左右されやすい
           *国語力って日本語の事です。周りの日本語力によって子どもの日本語力も影響されます。
3,国語を教えるのは、プロでも難しい

ただ、実際、国語を教える先生・塾はかなり限られてしまいます。
しかも、ただ問題を解けば国語力がつくわけでもありません。
英語の勉強と同じです。英語が出来るようになるためには、

1,単語力
2,熟語力
3,文法力
4,長文力や英作力

が必要です。今、多くの子どもたちにとって日本語は英語と同じような勉強方法が必要になる時代です。
だから、保護者様も国語への認識を変化させる必要があると思います。20年前、国語を塾で勉強する人なんて一部の予備校だけでした。今の保護者様も、国語を勉強したという人は少ないのではないでしょうか。私は、大学入試の時に猛勉強しました。国語って勉強すれば点数があがるんだ!と実感する経験ができました。

多くの方は、英語や数学を習うために塾に行かせて、費用と時間をかけることに抵抗は少ないと思います。でも、国語の為に塾に行かせる人は、まだ少ないように思います。塾側も、国語ってあまり歓迎してくれない所が多いかもしれません。その理由は、

1,子どもが国語を勉強する意識が低い(必要性を感じていない)
        *勉強しなくても、そこそこの点数を取れてしまうから
2,親が国語を勉強させる意識が低い(必要性を感じていない)
         *1と同じで、他の科目が優先になってしまうのは当然です。
3,効果が見えにくい&時間がかかる

とくに3が塾としては怖いところです。成果が見えにくいのは、もし理科や社会が成績UPした場合、<国語力が上がったからだね!>とはならないからです。実際は、国語の点数は実力どおりのことが多いです。例えば、5科目300点の生徒は国語は60点前後。400点の生徒は国語が80点前後。200点の生徒は国語が40点前後になっていることがほとんどです。国語があがれば、他の科目もあがります!

まとめとして、国語は低学年のうちに手を打ちましょう!
その時は、プロの手をかりたほうがいいと思います。
そして、長期的&広い視野で成果を確認しましょう。
1年ぐらいたった時、全部の科目が底上げされているようであれば、大成功です。
1年以上かかる可能性も高いですが、焦らず(焦らせず)、長く細く勉強をつづけましょう。

国語を習得すると、かなり強い武器になりますよ。

*家でやる場合は、古典的ですが、漢検&天声人語などの要約が効果的だと思います。
    かなり大変ですが、3か月ぐらいで大きな変化を見れると思います!

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