教わったことは忘れる?!

最近、『自分で考えることができない』『文章を読まない』といったご相談を受けることが多いです。
実際に指導をしていても、確かにこの特徴を持った生徒は増えている気がします。
では、なぜか?どうすればいいか? を自分なりのお伝えします。
ちなみに、今で私は授業に入っています。なので、自分の目で感じた感想です。

私は、今の子どもたちを取り巻く環境が 【わかりやすい病】だと思っています。
YouTubeなども動画も、
塾の授業も、
親の話も、
ここ10年で激変しました。子どもにわかりやすくなったように思います!
特に、動画関係は、すごくわかりやすく出来ています!尊敬します。

これは良いことで、大人が工夫した結果だと思います。
でも、私は、わかりやすいことは子どもにとって、あまり良いことだとは思っていません。
良いたとえじゃないかもしれませんが、<競争で、順位をつけずに、みんなで一緒にゴールするような運動会>
が、今の教育現場でも起きているように思います。
競争が苦手な生徒を救う良い手のように思いますが・・・。結果はどうでしょうか。

例えば、昔のファミリーコンピューター。
説明書を一生懸命読んだり、カセットの入れ方を自分で工夫してみたり、
とにかく <わからないことが多かった> と記憶はありませんか?
分からないから自分で調べたり、工夫してみたり。その結果、自分なりの方法が身についた経験。
今、わからないことがあると調べればすぐに 分かりやすく説明してくれる動画 が見つかります。
chatGDPを使えば、もう数秒で答えが出ます!

今の時代、優しさや大人の都合(YouTubeの閲覧数を稼ぎたい!とか(笑))で、
子どもに合わせてしまうので、子どもたちの<成長したいという心><好奇心>が失われているのではないでしょうか。
その結果、【自分で考える必要がない】【読まなくても誰かがわかりやすく説明してくれる】という癖が、
子どもたちに身についてしまう。。。

最近、一人で勉強できない生徒も増えています。
じゃあ、どうやって勉強しているのかを見てみると、【友達と勉強する】 です。
勉強を教えあっていると言いますが、友達と勉強していて成績UPする生徒は見たことがありません(笑)
その理由は、
勉強=教わる
ではない。
勉強=自分で考え、調べ、身につけること
だからです。
ご家庭でも、塾選びでも、
子どもにとって過保護や過度に分かりやすい環境は、私はいい結果にならないように思います。

子どもに質問されたとき、すぐに答えを言わず、
ぐっと耐えましょう。調べる方法や、ヒントを出して、子どもの成長を見守りましょう!
その過程で、子どもは【考える力】や【文章を自分で読む力】などが育ちます。
教育(親も先生も)って、【忍耐】が必要なのかもしれませんね(笑)

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