勉強をする目的②

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現在、中1・中2(北中・南中・長久手中合同)の、【鬼特訓】中です。

今日はパソコンを取り外し、<学校ワーク><塾からのテスト対策プリント>を中心に進めます。

みんな、頑張って勉強しています!

環境が人を育てると言いますが、子供たちと一緒にいると実感します。

違う中学ですが、みんな顔見知り。友人であり、仲間です。

愉しい時も、苦しい時も、みんなで経験し、受験まで頑張ってほしいです!

 

さて、前回の続きですが、

理想の成績の上げ方は、<ちょこちょこ壁にぶつかり、あがていく方法>が良いとお話をさせていただきました。右肩上がりで上がっていくと、一度の成績不振が子供たちにとって、大きすぎる障害になるからです。

なぜ、ちょこちょこ壁に当たった方がいいのか?

壁に当たると、<感情>が生まれます。

<悲しい><悔しい><かっこ悪い><負けたくない>とかです。

 

日本の学力低下が顕著になってしまったのは、<順位や偏差値>を教育現場から排除してからです。

確かに、運動会で、びりになる事は、見ている親御さんや先生にとって<悲しい>かもしれません。

だから、順位をつけないという考え方は、大人にとっては<救い>になるし、良い事かもしれません。

また、子供の事を本気で考えた結果なのも、十分に理解出来ます。だから、悪いとは言えません。

しかし、<子供たち>にとっては、私は、大きなマイナスだと思っています。

最近、特に男の子の親御さんから、<向上心が感じられない>と言われることが多いです。

確かに、そう感じます。<普通がいい>と、言葉に出す子も多いです(笑)

夢は、<公務員>!

これは、現実に起きていて、そもそも、夢って職業の事なのか?という、当たり前の疑問も持たれなくなってきました(笑) ちなみに、<なんで公務員なの?>と聞くと、<安定しているから!>と応えます。公務員は、大きくは<役人>です。人の役に立つ立派で責任ある仕事です。人の嫌がる事も多く、だからこそ、税金からお給料をもらえるのです。本当に、安定しているのかなあ?とちょっと違和感持ちますね。

一つの例ですが、運動会でびりになり、<悲しい>という経験を減らしてしまっている事が、

この<普通がいい>を生み出しているような気がしてならないのです。

 

<悲しい>という、【心の奥から、ふつふつとあふれ出てくる感情】

この感情に対し、一所懸命に取り組むことが、生きる事であり、<本気>になるということなのです。

本気で勉強しなさい!って、いくら本気で言っても、子供には伝わりません。

本気とは、くどいですが、【心の奥から、ふつふつとあふれ出てくる感情】に対して発揮されるものです。

 

語弊があるかもしれませんが、

この感情を生み出すには、見守るしかないのでは?

運動会でびりになる子供の<悲しい・悔しい>を無くすため、順位をつけない事は、

子供にとって、本気になれるチャンスを奪う事にもなっているのです。

 

事実、辛い思いや、悔しい思い、恥ずかしい思いなどをした生徒は、

劇的に成績が上がります!

志望校が動機になる事は、あまりありません(笑)

それよりも、大人からすると、<くだらない理由>である事が多いです。

<彼女が頭良いから、ちょっとやばい・・・>とか、

<仲がいい友達がみんな成績いいから、恥ずかしい・・>とか、

<褒められたい!>とか、

単純な感情こそ、本気になれるエネルギーであることが多いです!

 

いつ、子供たちが本気になるのか?

どうすれば、感情が生まれるのか?

一人一人違うので、はっきりとは言えません。

ただ、<あっ、この生徒、本気になったな!>とわかる瞬間があります。

ほぼ100%、成績が上がると確信できる瞬間があります。

それは、

 

<涙>

 

です。

子供たちが、泣いたとき、特に悔しくて泣いたとき、

その時が、人生を変えるチャンスです。マリオのワープぐらい、ステップジャンプします!

<悔しかったら、どうすればいい?>とだけ、声をかければいいのだと思います。

*励ましたり、慰めたりすると、失敗します。私も経験しました。

 

ちょこちょこ壁(つまり悔しい!恥ずかしい!悲しい!を経験させること)を乗り越えさせ、

中学・高校の6年間に起こる、【たった一度の奇跡】(悔し涙を流す瞬間の事)を作る。

そして涙を流した生徒に、<どうすればいいと思う?>とだけ、問いかけ、

心の感情に対し、本気にさせていく。

 

そして、最終ステージです。

実はここまでの話は、社員研修や新人研修などでも、

同じようなステージをクリアーさせていくことが多いと思います。

中学、高校で勉強をする本当の目的は、

<社会に入るための、予行練習>であるからです。

次回、最後の③をお伝えします。

*③が終わり次第、勉強方法などのお話に戻します。あと1回だけ、お付き合いください(笑)

 

 

 

 

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井上 周士
長久手本校 塾長歩夢学舎

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