天声人語を使って国語&英語の勉強方法!

プリント

みなさん、今日も読んでいただきありがとうございます!

今日は、天声人語についてお話します。

朝日新聞の一面下に、昔からある<天声人語>。

昔から、朝日新聞から、センター入試に出題される可能性が高い!という情報があり、

受験生の勉強に使われることが多かったですよね?

 

まず、歩夢学舎でこの夏期講習、実際にやってみた天声人語の使い方をご紹介します!

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天声人語ノートいうのが、夢屋書店さんで売っています。

200円だったかと思います。

それを購入していただき、準備完了です!

まず、いくつかの天声人語から、読みやすそうなものを私が選びます。

そして、写真の右上の場所に貼ります。最近は、戦争ネタが多いです・・。

次に、左上に、わからない単語を辞書で調べ、書いてもらいます。この作業が大事です。

今の子供たちにとって、日本語も英語と変わらないぐらい、単語を知らない生徒が多いです。

その後、一緒に文章を読み、簡単に解説します。その時、先ほど記事を貼った下に、

<題名>を付ける欄があります。

この、題名を私が決めてあげるのです。そうすると、比較的文章が書きやすくなります。

後は、子供たちが自分でやる作業です。

頭を悩ませながら、時に諦めそうになりながら(笑)、それでも自分の考えを書いていくのです。

すごく力が付くと思います。もちろん、1か月では何も変わりません。でも、半年もすれば、

かなりの変化が出てくるのではないかと思います。

 

新聞というのは、メジャーな媒体なので、かなり文章や言葉が丁寧であり、

模範とするには一番の教科書といえると思います。

上記のやり方+天声人語の記事を自分で書き写す事も、それだけでかなりの勉強になるはずです。

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と、生徒へのコメント、修正を忘れずにやりましょう。

その時、出来るだけ、子供たちの<引きだし>が増えるようにしてあげたいです。

 

天声人語をやることで、メリットはたくさんあります。

その中でも 【語彙力UP】が一番効果的だと思います。

なぜなら、英語の長文にもつながるからです。

 

英語の長文を読む際、注意すべき単語が二つあります。

それは、 but   because

です。

 

butの前後は、<逆>の意味になります。しかも、<筆者の主張が表現されている>事が多いです。

例えば、

 

井上先生(私の事です・・・(笑))は、厳しいけど かっこいい!

と生徒が言ってくれたとします。・・・・例えばの話です・・・。

この生徒が言いたいことは、次のどちらでしょうか?

1、井上先生は厳しいから、きらい!

2、井上先生はかっこいい!

・・・・塾生がこのブログを見ていない事を切に願います・・・。

答えは、もちろん2です!(くどいようですが、事実とは違います(笑))

厳しい事を言いたいのではなく、かっこいいという事をいいたいのです。

嫌いではなく、大好きだといいたいのですね。

英語も同じ人間が書いているのですから、日本語と同じです。

 

Inoue is a stern teacher, but Inoue is a smart teacher.

英語にするとこんな感じでしょうか?sternは厳格という意味です。

しかし、こんな単語、そうそう見たことないですよね?

英語の長文は、ここを狙ってきます。stern teacher に線を引き、<どんな先生か?>なんて選択肢を作るのです。そうすると、生徒たちは、単語がわからないので混乱します。それが狙いです。

でも、butの前後が逆な事を知っていれば、ほとんどの選択肢は消せるはずです!

 

長文を読むスピードも変わります。

butの前なんて、飛ばせばいいのです!どうせ、重要ではありませんから。

<あーー、井上はかっこいいんだ!>と読んでいけばいいのです。

(今、中2の生徒が、この読み方を長文コースで練習中です!)

 

しかし、問題がここに存在します。

butの前後が、逆の意味になることが分かっていれば、わからない単語も想像できます。

しかし、例えば、

【自然】の反対語はなんでしょう?

これを知らないと、わからない単語を想像して読むことが出来ないのです。

無限に英単語を覚えるという、<苦痛>しか残りません・・・。

しかも、単語を覚えるのが苦手な生徒が、ひじょうーーーーーに多いです!(笑)

【自然】の反対語は、【科学】です。

これだけで、<環境問題>の文だろう、と想像できますよね。

 

長くなりましたが、

天声人語をやる意味はここにあります。

日本語の語彙力を増やし、知識を増やす事なのです。

それが、英語の長文にも大きく影響するのです。

 

10年前からずっと持論として言い続けています。

英語をやる前に、日本語を習得させましょう!と。

でも、どうしても、英語のほうが優先されます。しかし、母国語なしに、外国語の習得はできません。

ここを間違えると、

I am play tennis.

という、奇妙な文章が出てしまうのです。

 

日本語という自分の<主体>をしっかりと持ち、

小6の秋から<英語>という異文化を取り入れていく。

これが私はいいと思っています。

 

ちなみに、私がこの天声人語の勉強をしたのは、中2のときでした。

という事は、歩夢学舎に通う生徒のみなさん!まだ全然間に合うよ!

という事です。

 

国語はどんな勉強すればいいかわからない・・・

とよく聞きますが、天声人語、やってみてはいかがでしょうか?

 

説明不足が多々あると思いますので、お気軽にお問合せください。

 

*最近、<宿題代行>というビジネスがはやりつつあるそうです・・・・。

読書感想文、2万円らしいですよ。

教育現場で一番大事な考え方の一つに、

 

<魚を釣るのではなく、魚の釣り方を教える>

 

と言われます。

次回は、この事を少し、お話させていただこうと思います。

 

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井上 周士
長久手本校 塾長歩夢学舎

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