歩夢学舎の宿題について

今日は宿題について、お話しようと思います。しかも、ちょっと真面目なお話です。

(異業種の方、すいません。私の見てきた限りの私見ですのでご容赦ください)

17年前、この業界にお世話になり、

一人の講師としてやっていた時の事です。まだ学生の時です。

私の授業は、けっこう人気でした笑 しかも、成績は結構上がりました。

授業中に何をしていたかというと、<何もしない>事です。

今日やるべきことを決めておき、授業の最初に、<なぜ今やるのか?>をちゃんと説明するだけです。

あとは、90分、生徒の様子を見ているだけなのです。

塾でよく聞かれるのが、<質問って、しやすい環境ですか?>ということです。

集団塾や学校においては、大事な事です。しやすい環境が良いと思います。

しかし、個別指導塾においては、この質問は必要ありません。個別指導のプロであれば、

質問する前に、先生が生徒に質問しなければいけません。<どうした?>と聞くのがプロです。

それだけ子供一人を見るための、人件費をいただいているのです。

ただ、多くの<先生>が、<過保護>になってきています。

とにかく教えるのです。生徒が考える前に、教える。だから、自分で解けない・・。この連鎖です。

では、なぜ過保護になったのか?たくさんの教室を見てきた経験で考えると、それは<塾側の防御>です。

(同じ業種の方の為に、 すべての塾が過保護というわけではありません)

教えないと、<教えてもらった!>という満足が得れず、クレームになります。

だから、教える事がどんどんエスカレートしているのが、今の塾業界(特に個別指導塾)に蔓延している気がします。さらに、教え込まれた生徒が、大学生になり、アルバイトで塾業界に入ると、さらに教え込むわけです。理由は単純です。生徒に嫌われたくない、生徒に好かれたいからです。

でも、全国で素晴らしい先生のほとんどは、<教えない先生>なのは、みなさんもご存じではないでしょうか?子供たちに考えるヒントをだし、受験までの道を提示する、本物の先生を。

講師時代、授業中に何も教えず、子供の様子をじっくりと見ながら、

時に声をかけ、時に問題のレベルを上下させ、時に雑談をし。

宿題も同じです。大体の生徒は、3か月間ぐらいは、宿題をやってきます。

でも、宿題しかやらない生徒になる可能性が高いです。なにより大事なのが、

<勉強の仕方を知らずに、高校生になってしまう>ということです。

今、歩夢学舎では、生徒に<1日でどんな勉強をするのか?>を話をし始めています。

自分で勉強出来るようにすることが、最終の目標です!

例えば、中1は1日に何時間勉強することが必要でしょうか?

中2は?中3は?

なかなか明確な答えがないことが難しいですね。

どの学年の生徒も、やらなくてはいけないことは2つはあります

 

1、学校のワークをやる(3回は繰り返し、全問出来る状態にしてください)

2、基礎学力UP(数学の計算+英単語もしくは漢字)

これが大事です。

とくに2は、個別に指示をだしてあげる必要があります。

つまり、塾で出すべき宿題は本来、2だと私は思うのですが、量が多かったり、一人一人違うのでなかなか管理は出来ないのです。

だから、内容を指示し、子供たちが自主的にやるように仕向けていく必要があるのです。

中2・中3と学年があがるにつれ、上の2つに、

3、前学年の追っかけ復習

を1時間いれてください。あとはテスト前に復習するだけで、絶対に成績は上がりますし、無理な勉強をする必要がなくなるはずです。

子供を育てる、つまり教育は、目先の問題ではなく、最終的にどんな生徒になってほしいのか(どんな大人になってほしいか)を考え、目先の対策を打っていく必要があるのです。

でも、実際に子供たちがやり続けれるのか?

これが問題ですね笑

でも、私はこの方法でやっていきたいと思っています。

 

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井上 周士
長久手本校 塾長歩夢学舎

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