国語こそ、全科目の基礎力である!(BY 井上(笑))

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みなさん、こんにちは!

明日から、いよいよ中間テストです(長久手市内)。

藤森中の生徒も、テスト前のつもりで勉強してくださいね!

 

さて、まず、先日ある生徒さんから、お土産をいただきました!

そのご家族が、長期休み中、<どこ行った?><先生も一緒に行こうか?>などと話をしていました。

そしたら、<しょうがないから買ってきたよ!>と、素晴らしいお土産をいただきました。

ありがとうございます!さっそく、いただきました!!!

おいしかったです。おいしいものをいただき、パワー全開です!!

 

さて、今日は、国語についてお話しします。

国語は、<勉強しなくても、平均点ぐらい取れるし・・・>と子供たちが言い張る科目です(笑)

でも、本当にそうでしょうか?

私は国語にすごく思い入れがあります。なぜなら、<大学受験に失敗した理由>だからです。

高校3年生の時、やはり英語を中心に勉強していました。ですが、受験は全滅・・・。

浪人することになりました。浪人生活できづいたのです。

差がついている科目は、英語ではなく、国語ではないか?と。

そこから、国語を初めて、ちゃんと勉強しました。

そして、

<次の文章を読んで、後の問いに答えなさい>

という言葉の意味も、初めて教わり、実践できるようになったのです。

国語は平均点取れるのは当たり前です。理由は、<選択肢が50%で作られているから>です。

どういう事かというと、4択の選択肢が多いのですが、2つはある程度の生徒なら、<違うな>と分かる物にしてあります。残りの二つで、迷わせるようになっているのです。だから、運が良ければ、6割、悪ければ4割となるのです。

では、<次の文章を読んで、後の問いに答えなさい>とはどういう意味でしょうか?

【あなたの気持ちをはずし、次の文章を書いた人の言葉を論理的に読み取り、

選択肢の中から、筆者の主張を選びなさい】

という事です。

極端な例ですが、<戦争はいけない事だ>という常識があります。これが多くの人にとって正解です。

しかし、文を書いた筆者が、<戦争は良い事だ!>と主張しているならば、選択肢から戦争は良い事だというのを選ばないと正解にはなりません。しかし、先ほどのように、<戦争はいけない事だ>と多くの人は自分の考えを持っています。だから、間違えるのです。不正解となってしまうのです。

小説などをたくさん読む生徒も、国語で100点取れるかというと、取れない理由がここにあります。

文章は読み取れるけど、<自分の気持ち>を入れて読んでしまうため、

筆者の主張と違う、<自分が正解だと思う選択肢>を選んでしまうからです。

でも、学校の授業は、<文章を読み取る事に重きを置いた授業>を展開します。当たり前です。

日本の良き文化である、<作品>を子供たちに紹介し、感性をはぐくむのが本来の学問ですから。

ですから、学校の授業だけしか受けていない生徒が、急に模試とかで、<選択肢>を選ばされるのです。

受験勉強と、学校の授業の目的が、大きく違うのは国語という科目だったのです!!

 

では、<論理的に文章を読み取る>とはどういう事でしょうか?

論理的とは、<起承転結>なんて習う事が多いかもしれません。つまり、筋道をはっきりして、相手を説得することなのです。

わざわざ大金を払って、世の中に本として出版するわけですから、

本屋さんに並んでいる本は、みな<論理的>に書かれています。その本の中から、さらに優良なものを抜粋し、<入試問題>として出題してくるのです。

であるならば、<論理的な文の書かれ方>を知らないと、入試の出題者の思惑通りになります。

しかも、日本人だけではないのです。世界のどの言語にも、<論理性>が求められます。

という事は、みなさんがだーーーい好きな<英語の長文>も、日本語と同様に、

<論理的>に書かれているという事なのです。

だから、国語力が上がると、英語の成績も上がるのです!!

 

では、論理的な文とは?5つの流れをお伝えします。

この5つを頭に入れて、天声人語を読んでみてください。新聞でも良いです。

<良い文章>ならば、この5つの流れに沿っているはずです。

 

1、具体的なテーマを明らかにし、結論を短く説明する

2、なぜそのテーマを取り上げたのか、どのような問題があるのかを問いかける

3、テーマについての一般論を説明する

4、一般論と自分の主張がどう違うのか説明する

5、要点をまとめる

 

です!

先の戦争を例に、今、簡単な文を作ってみます。

 

経済の立て直しを図るには、大きな戦争が必要である。

なぜなら、軍事費の増加により、多くのお金が動くからだ。

確かに、多くの国民にとって、戦争は悪である。

しかし、アメリカ経済の歴史を調べると、戦争は必要悪であると言える。

だから、私は、経済にとって戦争が必要だと考える。

 

と、すごーーーく簡単に、分かりやすい文章が出来上がるのです!(本当に今作った文章です(笑))

でも、私は戦争は大反対です!あくまで、分かりやすくするための表現ですので、ご了承ください。

 

これが出来ると、<小論文><作文><英作文>まで、完璧に出来るようになります!

文章を書いたり、作文を書くのが、飛躍的に早く上手になるのです!!!

・・・興奮してきました(笑)

 

でも、入試や、テストに出てくる文章は、何百ページの中の、数ページですよね?

どこを選んでくるのでしょうか?

 

答えは明白です。

4の所です!

一般論と筆者の主張が対比されている、4の一部を出題してくるのです!!!

つまり、国語や英語の長文とは、<一般論と筆者の主張を読み取る>問題なのです。

そこで、大事になってくるのが、【接続詞】です。

 

私が作った文章では、

<確かに・・・><しかし・・・>です。これが接続詞です。

確かにの後は、一般論。

しかしの後に筆者の(私の)主張。

この対比なのです。

英語であれば、

<not>がある文が一般論。

<but>の後に筆者の主張。

となります。

これが分かっているか?と、入試は作られるのです。

英語だと、一般論か筆者の主張のどちらかが、<難しい単語・文法>を使い、混乱してきます。

国語だと、どちらかに難しい語彙・または四字熟語などを入れてきます。

でも、<論理的に文章を読み取っている生徒>は、焦りません。

なぜなら、一般論の逆が筆者の主張であり、筆者の主張の逆が一般論であることを知っているからです

 

ここで差が付くのです。

 

・・・・長くなりました(笑)

でも、まだ半分ほどです。

次回も引き続き、国語という科目に絞ってお話をさせていただきます。

 

最後に、もし小学生のお子様をお持ちの保護者様がいらっしゃったら、

ぜひお願いがあります。英語の前に、日本語を勉強させてください!

日本語が出来れば、英語も出来るのです。(単語・文法を覚えてくれれば)

でも、逆はあり得ません。

焦って英語をやるより、国語をしっかりとやってあげてください。

国語こそ、全科目の基礎力なのです。

その証拠に、先生の話を5分ほど聞くと、あくびをしたり、目がキョロキョロする生徒が多いです。

それは集中力の問題だけでなく、日本語力の問題です。

日本語を聞き、処理出来ない量になると、あくびや目がきょりょきょろするのです。

 

みなさんに、<国語大事にしないと!>と感じていただき、多くの生徒のヒントになれるよう、

次回もあつーーく語っていきます!(笑)

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井上 周士
長久手本校 塾長歩夢学舎

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